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《プチレッスン》第14回/ガラスビーズを上手に焼こう

2021年12月14日掲載
 


 
クリスマスシーズンや年末年始で
煌びやかな演出が欲しいときにピッタリなのが、
ビーズなど半透明でキラキラ光る
ガラス素材の装飾を使った作品です。
 
ガラス素材のビーズは上絵付け作品のアクセントに、
作品を引き立てるデコラティブな装飾として
焼き付けて使用することができるので、
陶絵付けの中でも面白い装飾素材のひとつです。
 
※ガラスビーズなどを使った作品は、
 展示、装飾用となります。
 食器としてのご使用はおすすめできませんので
 ご注意下さい。







まず装飾に使うビーズですが、焼き付けますので、
必ずガラス素材のビーズを使用して下さい。
またガラス素材のものでも、
焼成温度やガラスの種類によって、
焦げや焼き縮れがおきたり、色素がなくなったり、
溶けて高さや形が平たくなってしまうことがあります。
 
はじめて焼成にガラスビーズを使用したり、
焼成が心配な場合は、
焼成実験することをおすすめいたします。
ウツワトエツケでは透明な『クリアビーズ』と、
色付きのカラービーズの取り扱いがあります。
 


このガラスのビーズを器に付けて固定する
糊や土台の役割をするものが
『レリーフパウダー』『フラッキス』です。
 
★焼成後土台が色付きになるもの
ゴールドレリーフパウダー イエローゴールド
ゴールドレリーフパウダー レッドゴールド
パールレリーフパウダー
ルミナスレリーフパウダー
シルバーレリーフパウダー
 
★焼成後土台が透明になるもの
つや出しフラッキス

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《クリアビーズSSサイズの接着について》

クリアビーズSSサイズの器への接着は、
フラッキスをお使いいただくことをおすすめいたします。
クリアビーズSSの焼成適温が760℃のため、
焼成適温が800℃のレリーフパウダーなどの盛り絵具は、
クリアビーズSSサイズの特性が生かせないため、向いておりません。
(焼成温度については後半で説明させていただきます)

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これらは焼成することで硬い器に土台や糊となって、
ガラスビーズをしっかりと固定し接着します。

これらのレリーフパウダーやフラッキスは
厚みが薄すぎたり量が少なすぎると、
しっかりとビーズを固定できなくなります。
小さな衝撃でビーズが取れたりする
原因となりますので気をつけましょう。
 
焼成前にビーズをレリーフパウダーや
フラッキスの上に置いたときは、
少し指先などで押して
ビーズをしっかりと固定させましょう。
 


※現在、ミルフィオリ(左側のピンク・白・青の
 グラデーションのビーズ)は取り扱いしておりません




ガラスビーズは思いのほか重量があるので、
器が少しでも傾斜していると
焼成前にレリーフパウダーなどで固定しても
コロコロ転がってしまう場合があります。
 
速乾性の水溶性メディウムで練った
レリーフパウダーやフラッキスは
すぐに乾燥して固まりますので、
ビーズの固定がしやすくなり、
コロコロ転がってしまう事を防ぐことができます。
 
速乾性のメディウムはいろいろありますが、
間違えたときなども水で消したり直したり、
洗い流すことができる
『水溶性メディウム速乾性』がおすすめです。


 
ビーズを置く前にレリーフパウダーや
フラッキスの土台や糊が乾燥してしまうと、
しっかりとビーズを固定することが
できなくなりますので、
ビーズを置く作業をするときは
時間をかけすぎないようにしましょう。


白磁や作品の装飾としてビーズを付ける作品は
必ず焼成します。
焼成温度はだいたい800〜820℃です。

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《クリアビーズSSサイズの焼成温度について》

クリアビーズは3種類サイズがありますが、
中でも
クリアビーズSSサイズは粒子が大変細かいため、
通常のビーズの焼成温度とは異なります。
《760℃/キープ無し》で焼成して下さい。
760℃以上、またキープありで焼成した場合、
ビーズが溶けてしまう場合があります。

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こちらの温度は、ビーズを陶磁器に付ける
土台や糊の役割をする
レリーフパウダーやフラッキスなどの
焼成適応温度(800〜830℃)と
ほぼ同じになるようにします。

その中でも上絵付けの高い温度帯(820〜830℃)で
焼成すると、ガラスビーズが溶けすぎて
平たくなってしまったり、
焦げたように変色することがあります。
面白い現象なので、
狙って作品づくりに取り入れる事もありますが、
ビーズをどのような溶け具合にするのか
予想して焼成温度を設定します。



※現在ミルフィオリ(右側の黒・白・青の
 グラデーションのビーズ)は取り扱いしておりません


白磁の焼成温度、土台や糊の役割となる
レリーフパウダーやフラッキスなどの焼成温度、
ガラスビーズの焼成温度の3つの焼成温度が
上手く適合するように焼成温度を設定しましょう。


ビーズはガラス製ですので、焼成後の急冷は
ガラスビーズにヒビが入ってしまうことがあります。
しっかり温度が下がってからお窯から出しましょう。


 
綺麗に焼き上がったガラスビーズ装飾は
作品をデコラティブに素敵に引き立ててくれます。
この時期にぜひ挑戦してみて下さい。
(文/講師・石澤)

 

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