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《プチレッスン》第23回/「絞り出し袋」の使い方のコツ

2022年9月14日掲載
 


 
今回は、フリーレシピ
絞り出し袋の作り方」で紹介した
絞り出し袋を使う際の“コツ”をご説明します。
 
絞り出し袋を使う盛りは、
ある程度均一な太さで長く引いたり、
ドットをたくさん打つ時に効率良く作業できます。
強弱をつけるスクロール模様などは
筆が向いてますので、
目的に合わせて選ばれると良いでしょう。
 
絵具を練って袋に入れるところまでは
フリーレシピに掲載したので、
その後絞り出す時に必要な
“3チェックポイント”をご説明します。
 
○盛りの種類
○溶剤
○下地と焼成
 
--------------------------

【盛りの種類】
「絞り出し」の絵具は硬く溶いた方が形が残ります。
そして使う盛りの種類も、焼いて形が崩れない
「溶けにくい」タイプのものが向いてます。
また、どのくらいの温度で焼くと形が崩れないか、
という“特徴”を踏まえて使いましょう。
もともと多少の温度変化で形の変わりにくい盛りと、
溶けやすい盛りがあります。
一般的には、透明度が高い絵具に多い
鉛分が高い盛りよりも、
不透明な低鉛、無鉛の盛りの方が
コントロールしやすい傾向にあります。




↑やわらかい盛りを絞り出した制作例
 

【溶剤】
フリーレシピでは
水溶性メディウム速乾性」を紹介しています。
水性なので練習したり、修正、掃除したりするのが
楽なことが利点です。
ドットやシンプルな作業に適しています。
高さは出さずに“ポトポト”と落とすように描く時には、
溶いた絵具の半量位水を入れて柔らかくします。
 
より細く長いラインや複雑な形を作るときには、
もっと“粘り気”が必要になります。
ここでは、水溶性メディウムよりも粘性の高い
油性の「レリーフオイル」を使います。
 
レリーフオイルは、絵具がまとまって
表面につやが出る程度に混ぜて準備します。
良く伸びるので作業は大変楽です。
半面、乾燥後は強力に固まるので
修正、掃除に手間がかかります。
溶剤の特徴を踏まえ目的に合わせて選ぶことを
おすすめいたします。
 

↑レリーフオイルで細く絞り出した制作例
使用色/ラベンダーミストシトロン
 

【下地と焼成】
せっかくきれいに盛れた絵具を
焼成後に形を維持するためには、
どこに盛って何度で焼くかは大切な要素です。
特に小さい、あるいは細い盛りを
上絵具を塗った上にする場合は、
溶けあったり沈み込んだりしやすくなります。
もちろん、下地となる上絵具の層の厚みによって
異なりますが、すでに焼き付いていても
再焼成で絵具は溶けるため、
焼成である程度コントロールが必要です。
上のポット型の小皿の制作例は、
レリーフパウダー(適正温度800〜830℃)を、
メインカラー上絵具(適正温度800〜830℃)の上に
盛っています。
しっかり塗った面はつやが出て、
その分盛りは溶け込みやすい状態です。
小さなドットと細い盛りの2回目の焼成は760〜800℃、
最高温度での“ねらし”は行いません。
あまり低すぎると盛りにつやが出にくくなります。
参考までに、焼成プログラムを変更せず
ねらしをそのまま行う場合は760℃と低めに、
ねらしをしない場合は800℃と考えることもできます
(あくまでもウツワトエツケで使用している窯を
使った場合の目安です)。
 
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次に、盛り方を紹介します。
 

↑盛りをドット状に打った制作例
 
『ドット』の打ち方から紹介します。
同じ袋でも2種類の打ち方があります。
 
まず、袋の口を器にちょっと触れるように置いて、
引き上げる方法です。
一定の速度で絵具を置くと大きさが揃います。
 
もう一つは、より高く盛る方法。
袋を器に対して直角に持ち、
器には触れないように盛りの“おしり”を
器の上に置いて引き揚げます。
そうすると接着面が小さいので盛りに高さがでます。
 


 
次は『ライン』
これは、“垂らし書き”します。
その名の通り盛りを垂らしていきます。
袋の先をプレートから離し、
真上から盛りを落としながら
一定の速度でたるみを持たせて描いていきます。
たるみを持たせるためには盛り絵具を入れた袋は
パンパンになるように持ち、
指先で袋を少しずつ押しながら垂らしていきます。
こうすることで、
細く長いライン上の盛りが切れずに引けます。
 
スクロールほどではなくても
少し強弱をつけて描くときには、
袋の先を器につけて少し斜めにし、
太くしたいところでゆっくり、
細くしたいところで早く動かします。
あまり早いと線が切れてしまうので注意しましょう。
 
最後に、絞り出しは袋の中に
たくさん絵具が入っている方が作業がしやすく、
きれいな形になります。
レリーフオイルで溶くと
2、3日はそのまま使い続けられるので、
多めに用意してください。
 
筆で描くのとは違う面白さもあり、
装飾パターンもさまざま。
ぜひお楽しみください。

※制作例の盛りの使用色
 金/ゴールドレリーフパウダー(レッドゴールド)
 銀/シルバーレリーフパウダー
 白/色盛り絵具 低鉛

(文/講師・渡辺)

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