《プチレッスン》第25回/水溶性メディウムでペン描き道場
2022年11月13日掲載
だいぶ以前になりますが、
ペン描きの入門編として、
やはりこちらのプチレッスンで
取り上げた回がありました。
《プチレッスン》第8回/入門・ペン描き道場
ペンで描くときのゆるめ具合や、
3種類のペン先の差などを、
動画とともに解説したものですが、
この時の溶剤は
〈速乾性ペンワークオイル〉を使用しており、
1つの溶剤だけで完結するものでした。
これはとても便利な溶剤で、
なめらかでたいへん描きやすく、
まずペンで細い線を描いてみたい、
という方には、第一におすすめしたい
ペンワーク用の溶剤であります。
ただ一つだけ、
速乾性ペンワークオイルではなく、
〈水溶性メディウム速乾性〉
を使った方がよりいい、
というケースがあります。
それは、
乾いたあとで速やかに
オイル系の溶剤で重ね塗りをしたい、
という場合です。
速乾性ペンワークオイルも、
描いてから30〜40分くらい経てば、
例えばペインティングオイルなどで
練った絵具で、線の上から塗っても、
すぐには取れません。
しかし、
●線の上を塗っている時間が長い
●一度塗った場所を、
少し時間が経ってから再度筆で触る
●塗っている際の圧が強い
などの条件により、
乾いて定着していた線も溶けてきてしまいます。
その点水溶性メディウムで描いた線は
上からオイル溶きの絵具で塗っても、
線が消えるということがありません。
ここは最大の利点で、
安心して重ね塗りもできて、
2回かかる焼成が1回で済みます。
………………………………
ただ、絵付けをされている方でも、
そういう利点は知っていながらも、
速乾の水溶性メディウムを使うことに
苦手意識があって、
特にペン描きではうまくいかない、
と思っていらっしゃる方も多いようです。
水溶性メディウムで練って
水で希釈した絵具を使ってペン描きした線に、
遅乾性のオイル、
〈ペインティングオイル〉で練った絵具で
さらに色を乗せる。
これはウツワトエツケの講師は
皆よく使う、とても便利な手法です。
水で希釈するのも、慣れると、
絵を描く工程としてとても便利で有効ですので、
水溶性メディウムでペン描きする手順・ゆるめ加減を
ここでぜひ覚えて今後に生かしてください。
………………………………
先ほど
「水溶性メディウムで練って
水で希釈した絵具を使ってペン描き」
とお話ししましたが、
ここは重要な所で、
『水溶性メディウムだけで溶いて
描くのではなく、水で希釈して使う』
ということを押さえておきます。
水溶性メディウムだけで、
ゆるくして描けそうな気もしますが、
粘性が強く、線がシャープに伸びず、
また描けても、線が乾きません。
乾かないと、すぐに上から色が塗れるという
大きな利点が活かせないのです。
………………………………
では、練る所から動画で見て確認していきましょう。
ちなみに使用しているペン先は〈スクールペン先〉です。
やや硬めで、筆圧が強めな方でも、
先が割れずに描きやすいと思います。
画面右上に水溶性メディウムを少量出しています。
ナイフで少しずつ粉の方に混ぜていき、
全体につやがあって、でも山が崩れない、
マヨネーズ程度の感じに練り上げます。
その後、水で少しずつゆるめて調整していきます。
ここではあえて、
まずマヨネーズ程度に練った状態で水を入れず
ペン先に取って描いてみましたが、
当然粘りがあり、まったく線が伸びません。
少しナイフの先に水を取ってゆるめます。
先ほどよりはだいぶサラッとしてきました。
改めてペン先に取って描いてみます。
しかしここでもまだ線が伸びません。
描けなくはないですが、
特徴は、描き始めに「たまり」ができやすく、
長く伸ばすことができません。
これはまだ明らかに、粘りが強く、
ペン先から降りてきてくれない、
ということを意味しています。
ですので、
さらにまた水を何度かに分けて加え、
「集めた絵具が山の形を保ってくれないくらい」
の、さらりとした状態にします。
今度は一回ペン先に取った絵具で、
4cmくらいの長さで5本ほど描いても、
途切れずに描くことができました。
このくらいまで引ければ大丈夫でしょう。
ただし、水はとても乾くのが早いので、
いまこの状態は描きやすいのですが、
少し絵具の出にくくなったと感じたら、
またナイフで少量の水を加えてゆるめます。
試しに葉を1枚描いてみましょう。
ゆっくりめに描くのが基本ですが、
慣れれば、このくらいのスピードで、
リズミカルに描くことができます。
約10分程度経つと乾いているので、
ペインティングオイルで練った絵具で
色を塗ることができます。
(ここで使用している筆は〈スムーズブラッシュ〉、
絵具は〈オリーブグリーンNo.1〉です)
再度確認になりますが、
この塗る作業をもし水溶性メディウムで行ってしまうと、
やはり線が溶けて消えてしまいます。
『線は水溶性・塗りはオイル』です。
………………………………
ペンワークで上手く描くために、
一番大事なのは溶き方です。
溶剤の選択とゆるめ具合、ここが大事です。
ちょうどいい具合に溶ければ、
描くのはとても楽なのです。
どの溶剤を使っても同じことが言えますが、
ただやはり水は乾くのが一番早いので、
作業が長くなれば、微調整は必要です。
それでも、やはり慣れれば、
水のサラっとした伸びは快適ですし、
オイル溶きの絵具で塗ることで、
何より「すぐに」「安心して」重ね塗りできて、
焼成回数を減らせて、時短制作にも役立ちます。
あまり苦手意識を持たずに、お試しください。
(文/講師・江川)
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