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《プチレッスン》第10回/続・ガラス絵付け ちょっとしたアイデア編

2021年6月2日掲載



前回はガラス絵付けの基本的なお話を
させていただきました。
 
今回はそれの続編的な内容で、
その中でも少し触れられていましたが、
お皿ですと、裏側から描くときれいだったり、
白磁と重ねて表現するという面白さがあったりします。
 
そのあたりのちょっとしたアイデアとその作業について
補足も含めて少しお話したいと思います。

 
まず、ガラスと白磁を重ねた例を2点紹介致します。
一つ目は金魚を描いた白磁のお皿に
ガラスを乗せたもの。








二つ目は海の浅瀬のイメージで、
貝の絵のお皿にガラスをのせたもの。








最初の方の作品は、
以前に「線画クラブ」という私の担当コースで
課題にしたものでした。
(当時の生徒の皆様、ありがとうございました)
 
ご覧いただいてお分かりのように、2点とも、
ガラス皿を水面に見立てて描いたものです。
 
ガラスの特性は何でしょう。
当たり前ですが、透明なことです。
 
透けるので、重ねて置けば、
下の絵と上の絵、両方を合わせて見てもらえるのは、
大きな利点です。
 
その一番分かりやすい例が「水面見立て」でしょうか。
ガラス皿の深さなど、
白磁のお皿との距離感にそれぞれ差はありますが、
ガラスに描いた絵や線が、白磁の上に影をつけるのが、
また一つ面白い所です。
前回も、ガラスに蝶々を描いて、
小花を散らしたお皿にのせた作品を
紹介させていただいたのですが、
ちょっとしたアイデアで、
色々面白いことが出来そうです。
ぜひ機会があればぜひお試しください。
 
絵具は、
貝の方が『グラス ホワイト』
金魚の方が『グラス ブラック』
緑系の色を使っています。
 
白で絵が描ける、
これはガラスの大きなポイントです。
白磁では難しい、ガラスならではの絵付けが出来て
面白いです。
 

もう一つ、こちらも前回写真で
ご紹介させていただきましたが、
バラの絵を描いたお皿も
グラス ホワイトを使っております。





金魚の作品もそうなのですが、
いずれも描く順番としては、
線描きを先に描いて、その上に色を塗っています。
それをガラスの裏側から描いているのです。
 
裏側から描くのは、
正面から見た時に「ガラス越し」に絵があるので、
ピカピカつやつやで、手描きのマット感がないこと、
また使う際もツルツルして安心して使える、
という良さがあります。
 
そして手順なのですが、
これが、どう見えたらいいか、という問題で、
つまり、線描きがよりクリアに見えてほしい、
という意図があるので、
逆にもしも白磁の上で、
例えばこの金魚の水草を描こうとしたら、
先に緑の面を作って、その上から黒の線描きをする、
ということになります。
 
ですので、ガラスで裏側から描こうとするなら、
見る人は反対側から見るわけなので、
逆の順番で描くのが正しい、ということになります。
 
バラも水草も1回で描けるのですが、
この作品の場合は、『水溶性メディウム速乾性』
絵具を練って、
水で希釈してペン描きをしています。
(ペン先は『スクールペン先』『丸ペン先』
少し乾くのに時間を取ってもよければ、
『速乾性ペンワークオイル』も描きやすくていいです。
 
水溶性は乾きがすごく早いので、
水で微調整しながら描かないといけない
手間はありますが、
でも乾けばほぼ100%取れない、という良さはあります。
どちらを選ぶかはその方次第です。
お試しいただければそれぞれの良さが分かります。
 
いずれにしても線描きが乾いたら、
『ペインティングオイル』で練った絵具で、
上から平筆で塗ったり、
パディング(『ラップテープ』に手芸用綿を詰めた
ポンポンでたたく)したりして面を作るのですが、
その際、予め面の外側に、
『水溶性マスキングリキッド』を施しておくと、
大変便利です。
(正確に言うとこのバラの絵は
アウトラインもペンで描いていますが、
アウトラインなしでマスキングだけでも全然OKです)
 
ちなみに、バラの白い面は、
少しかすれたような雰囲気が感じられると思いますが、
こちらは先程の要領で面を作ったあと、
ティッシュペーパーで塗った絵具を軽く取りながら、
「すりガラス風」に見えるように調整しています。 
(作者独自の方法ですが)
これもやっていただけると分かるのですが、
色々な方向にペーパーを動かして絵具を拭い、
自然な跡が残ることで面白みが出ます。
 
ただ、これはかなり以前に作った作品で、
今は『ガラス用 フロスティ絵具』という、
元々すりガラス風に出来る便利な絵具があるので、
あえて「拭き跡を生かす」
ということを目指すのでなければ、
フロスティ絵具を薄めに使えば、それで十分です。
(※注)
 

また、前回さらっとだけ触れたことですが、
ガラス用にもレリーフパウダー類の、
キラキラ光沢があって盛り上げられる絵具があり、
ゴールド、シルバー、パールと3種類あるのですが、
中でも応用が出来てユニークなのが
『ガラス用 パールレリーフパウダー』です。
 
そのまま使えば、
白の中にパールのきらめきがある、
盛り上げが出来るタイプの絵具ですが、
前回の見本でも『グラス アクア』
『グラス ローズ』といった色絵具を混ぜて、
水色やピンクで、
なおかつ少しキラキラ感もある盛り上げ、
のようなことが出来る面白さがあります。
普通の色絵具だけだと、
盛り上げすぎれば剥離が起きてしまいますが、
この組み合わせであれば
〈盛り上げ+色+キラキラ〉が実現出来ます。


また、ガラス用パールレリーフパウダーの
商品ページにも作例が出ておりましたが、
レリーフパウダーを塗った上に
『カラービーズ』類をつけて、
一緒に焼成して固着させる、という方法もあります。



レリーフパウダー類が元々盛り上げが出来て
固着性が高いものなので、
ビーズを乗せて焼成すれば定着します。
よりしっかりとくっつけたい場合は、
(ビーズはやはり接地面が小さいので、
後で取れてしまうことは多い)
少しレリーフパウダーの厚みをつけて、
半分埋め込むようにすることで、
よりビーズ類が取れにくくなります。
 
ちなみに、
溶剤は水溶性メディウム速乾性でいいのですが、
レリーフパウダー類をよりしっかりと
厚くつけたい時は、
『レリーフオイル』という
盛り専用のオイルがあるので、
そちらを使うことをおすすめします。
(文・講師/江川)

(※注:絵具の安全性については
前回もお話しております通り、
基本的に基準をクリアしている絵具なので
使用に際しての問題はないですが、
特に薄い絵具面に関しては、酸性の強い飲食物が
長時間触れない場所に絵付けした方が
無難かと思われます)

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