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ロクロの面塗りと
サークルプレート・レリーフパウダーで作る
レース文様のプレート

2022年6月25日掲載
 



今回は、存在感のあるレリーフパウダーをポイントにした
シンプルなレース文様のアイデアをご紹介します。

下地にはロクロを使った面塗りを行っていますが
パディングでもOK。
ロクロは苦手意識のある方も多いと思いますが、
面塗りは薄めのパステルカラーを使うことで
ロクロ目もあまり気にならずによい練習になると思います。

色違いでアレンジも楽しんでみてはいかがでしょうか。



ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー


〈制作手順〉

1

〈第1焼成〉

色の下地を作ります。

『パレットタイル15cm』に『スペアミント』を出し、
『NEWミニパレットナイフ』を使って
『水溶性メディウム速乾性』で
はちみつ位〜やわらかいマヨネーズ状に練り、水を加えます。
上の動画でご紹介していますが、
『ロクロ』を使う場合は水をたっぷり入れ、
よく混ぜてサラサラした状態の絵具を多めに作ってください。

今回は17cmほどの器に『面相筆(黒狸)小』を使用していますが、
特に大きめの器には『ダミ筆(小)』や、水溶性用に使う平筆など
もう少し大きめの筆が面塗りしやすいと思います。



2

筆先にたっぷりと絵具をすくい、
ロクロの中心に置いたプレートに面塗りをしていきます。

動画のように時計と反対まわりに回し、
左から右へ、少しずつ水でゆるめた絵具を足しながらずらします。
この時、所々ムラになっても大丈夫です。
筆先は器面に軽く触れる程度にし、また筆が手前に動きやすいので、
手前ではなく横に移動するように
手を固定しながら作業しましょう。
 
全体に色が入ったら、また描き始めに戻り、
最初よりスピードを上げて筆をずらし、面をならします。
ムラになった部分が馴染んできます。
この時は制作中に筆の毛が入ってしまいましたが、
このような場合は筆先ですくいあげるように取り、
乾かないうちに同じ作業を繰り返していただければ
跡はなくなります。

少し中心を濃く、外側を薄め(外側は絵具を少なめ)に、
グラデーションにして面を作りました。
かすれてしまう場合はロクロの回転スピードが早いか、
水が少ないので調整します。

乾燥させてから800〜820℃で焼成します。

※面塗りはスポンジを使ったパディングでも大丈夫です。
その場合はペインティングオイルを使う事をおすすめします。

 

3

〈第2焼成〉

焼成後、レース文様をペンワークで描きます。
今回は『サークルプレート』を使って割付けをして、
簡単な網目文様を作ります。

サークルプレートの商品ページ にも
簡単な網目文様の作り方をご紹介しています。



4

プレートの内側に10cmのサークルプレートを置き、
『BOXY油性ボールペン』で4分割の印を付けてから
24分割(15度の部分に印を付ける)します。
中心の穴の部分にも印を付けておきます。



5

『曲線用定規30cm』を使って、中心を通りながら
ボールペンで放射線状に線を引きます。



6

写真のように内側の点と
4本隣(本数が少ないと、より大きな文様になります)
の外側の点を、
10cmのサークルプレートを使って繋ぎます。
左右同じように描きます。



7

ベースができたら、
ペンワークで網目のレース文様を描きます。
サンプルは『シルバーレリーフパウダー』を使用しました。
今回は下絵の線に合わせて少しカーブさせましたが、
下絵をそのままなぞっても良いと思います。

中心に近い部分から文様を描きます。
画像の矢印のように、線の交差している部分を起点に、
交点から左、交点から右に左右に分けた方が描きやすいです。
最初の部分のみ緩やかなカーブをつけています。

ペンワークの使い方は、
《プチレッスン》第8回/入門・ペン描き道場 
を参考にご覧ください
(油性の『(不乾性)ペンワークオイル』、
『速乾性ペンワークオイル』の場合)。
ゆっくりしたスピードで、筆圧を一定にして描きましょう。

※サンプルは水溶性メディウム速乾性で
ペンワークをしています。
レリーフパウダーは粒子が粗いので、
ペン先は絵具がスムーズに出る
『Gペン先』がおすすめです。
 
水溶性メディウム速乾性を使用する場合は、
水溶性メディウム速乾性ではちみつ状に練り、
水を加えてパレットナイフで
さらりとした液状に練って使用します。
乾きが早いため、乾燥して来たら水を適宜加え、
ペン先に付いた絵具もペーパーで拭きながら作業しましょう。



8

レリーフパウダーは線描きも盛りも両方できますので、
アクセントに盛りも加えます。
今回は水溶性メディウム速乾性、
『ダブルスタイラス(鉄筆)』を使用しています。
練り方、盛り方は、
【ウツワトエツケ】ジュエル絵具・和絵具の溶き方 
を参考にご覧ください。
 
ペンワークを油性・水溶性の速乾性溶剤を使った場合は
完全に乾いてから作業すれば、
ラインに盛りが触れても大丈夫です。
不乾性のペンワークオイルを使用した場合は
ラインと盛りが接触しない場所に盛るようにしましょう。

サンプルのように交差した部分に盛る場合は一度焼成するか、
盛る部分をあらかじめ『ゴムピック』で抜いてから
オイルと盛りが接触しないように気を付けて作業します。
 
乾燥後、800〜820℃で焼成して完成です。




〈アレンジ作品〉
器は『イスト14cmプレート』
下地の色は『サクラ』
レース文様は
『ゴールドレリーフパウダー(レッドゴールド)』
を使用しています。

 

※ 制作に関してのご注意 ※


〈絵具の厚みと安全性について〉
 
絵具は、部分的に厚すぎると、焼成後剥離し、
逆に薄すぎると、絵具量の不足によりつやもなく、
場合によっては酸性の強いものを
長時間載せておくと、絵具に含まれる
金属成分が溶け出すことがあります。
 
適度な厚みの絵具が、きれいでつやがある、
そして使用上安全な焼き上がりの条件となります。

またレリーフパウダーの盛絵具は、
直接食品や液体、口に触れる部分への絵付けは
避けてお使いください。

 


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

 
〈使用した道具〉


T'sダイニング
17cm
ショコラプレート

パレットタイル
15cm

 

スペアミント


  

NEWミニ
パレットナイフ

  

水溶性メディウム
速乾性 20ml

 

ロクロ(成形用)
19cm径

 

面相筆(黒狸)

 

ダミ筆(小)


 

サークル
プレート

 

BOXY
油性ボールペン

 

曲線用定規
30cm

 

シルバー
レリーフパウダー

 

ペンワークオイル
20ml

  
 

速乾性
ペンワークオイル
【NEW】10ml
  

Gペン先 3本入


  
 

フリーペン軸
T-36W

 

ダブルスタイラス
鉄筆

  
 

ゴムピック


 

イスト
14cmプレート

 

サクラ


  
 

ゴールドレリーフ
パウダー
(レッドゴールド)


 
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